
一般社団法人 さんりく未来推進センター
★お知らせ★ 起業支援の第三次募集を締切ました。たくさんのご応募ありがとうございました。
禅語に「松柏(しょうはく)千年(せんねん)の青(せい)」という言葉があります。松柏千年の青、時の人の意に入らず。牡丹一日の紅、満城の公子酔う。松柏は、中国では常緑樹の代表として連称されます。松柏の千年常に変わらぬ青は、世の人々の関心をかうことはありません。牡丹の一時の艶やかな花に、満都の貴公子達は酔いしれます。人は不易な本質には意をとめず、表層の現象のみに心を奪われます。けれど常に変わらないことのなかにこそ、重々無尽につながり合ってこの世を成り立たせている本質があります。
被災地のなかから、地域の暮らし・仕事・楽しみをとり戻すには、外の華やかなものに囚われることなく、営々と地域に受け継がれる美意識や伝統の技、土地の知恵、先人たちの営み、自然観を生かしていくことが求められます。三陸という地の暮らしの楽しみ方を誇り、地域や人がつながり、地域に受け継がれる共助・共同の精神を花開かせていくことが望まれます。
私たちは、「松柏千年の青」の考えを受け継ぎ、このような想いを籠め、暮らし・仕事などを生みだす地域の起業、新規事業の立ち上げをお手伝いさせていただくことを願っております。
現在、被災地では住民の方の流出に歯止めがかからず、復興に向け、仕事づくり・生業づくり、良好な住宅の確保が求められています。これに対応する力強い取組みが新たに望まれています。
その際、かつての明治三陸や昭和三陸の時がそうであったように、復興を成し遂げていくには、行政主体の取組みだけでは限界があります。住民や地域の方が、共助や共同の精神を生かし、自らに暮らしの糧を生みだす取組みが重要となります。そもそも希望とは、他者から与えられるようなものではなく、自らの取組みや地域のつながり を通し、一歩を踏みだしていくことで叶えられるものと考えられます。
このような地域の仕事や生業を自らが、地域とつながり合いながら、生みだすきっかけと機会を住民の方や地域にご提供し、それを支えていくプロジェクトの展開が火急に求められます。
このような想いや願いをもとに、これまでの岩手ソーシャルビジネススクールを受け継ぎ、新たに「一般社団法人さんりく未来推進センター」を設置いたしました。
代表理事 高村義晴 (全体・東京支部)
代表理事 伊勢昭一 (盛岡本部)
ごあいさつ


組織
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岩手県内の三陸沿岸を対象に活動できるよう、盛岡に本部を置き、当面沿岸に二つの事務所を設ける。
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また「東京などの企業・社員等とのマッチング、大学との連携」などを行うため、東京に支部を設ける。
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また地域の支援活動団体、地域の支援活動者との連携を積極的に図り、協力を得る。

連携
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岩手で、地域の起業を支援してきた地元組織、さらには他の支援団体が、そのノウハウ・ネットワーク等を生かし、連携し合って、活動を展開する。
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また趣旨に賛同する団体や人が広くつながり合い、力を結集していく。このため、個別の協定締結による「賛助団体・賛助会員制度」を導入する。

事業
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主要事業は、三陸沿岸において 「地域の起業」による雇用創出(以下、「仕事づくり」という。)をねらいとして起業者を支援する「①基本事業」と、基本事業の効果を高めるため組み合わせて実施する「②効果促進事業」より構成する。
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また独自の事業として「③提案・プロデュース事業」に取り組む。